樹
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秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ 小池康生【季語=秋うらら(秋)】
秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ小池康生「他人が見てゐて樹が抱けぬ」人って、とても魅力的だと思う。樹を抱きたいと思うことも、他人に見られているからそれができないというちょっとした自意識も…
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つひに吾れも枯野のとほき樹となるか 野見山朱鳥【季語=枯野(冬)】
つひに吾れも枯野のとほき樹となるか野見山朱鳥(『愁絶』)一…
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九月来る鏡の中の無音の樹 津川絵理子【季語=九月(秋)】
九月来る鏡の中の無音の樹)津川絵理子良い俳句の条件、ではな…
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櫻の樹だつたのか土龍散步する 片上長閑
櫻の樹だつたのか土龍散步する)片上長閑先日、電車の中で山尾…
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秋日澄み樹のいろ拾ひつづけたる 井越芳子【季語=秋日(秋)】
秋日澄み樹のいろ拾ひつづけたる井越芳子「秋日澄む」はあまり…
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好きな樹の下を通ひて五月果つ 岡崎るり子【季語=五月果つ(夏)】