遠い

  1. 遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】

    遠き屋根に日のあたる春惜しみけり)久保田万太郎『流寓抄』晩春の日差しが、遠くに見える家々の屋根を照らしている。その光景に、過ぎゆく春をなごり惜しく感じている。俳句になじみがない人にもわかりやすいであ…

  2. つひに吾れも枯野のとほき樹となるか 野見山朱鳥【季語=枯野(冬)】

    つひに吾れも枯野のとほき樹となるか野見山朱鳥(『愁絶』)一…

  3. 本の山くづれて遠き海に鮫 小澤實【季語=鮫(冬)】

    本の山くづれて遠き海に鮫小澤實(『砧』) 創作にかかわる人…

  4. 枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ 鷹羽狩行【季語=枯野(冬)】

    枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ)鷹羽狩行保育所の頃に母の故郷福…

  5. 梅ほつほつ人ごゑ遠きところより 深川正一郎【季語=梅 (春)】

    梅ほつほつ人ごゑ遠きところより深川正一郎(ふかがわしょういちろう)()()…

おすすめ記事

  1. 朝寝楽し障子と壺と白ければ   三宅清三郎【季語=朝寝(春)】
  2. 寒木が枝打ち鳴らす犬の恋 西東三鬼【季語=寒木(冬)】
  3. 結婚は夢の続きやひな祭り 夏目雅子【季語=雛祭(春)】
  4. 神保町に銀漢亭があったころ【第113回】佐古田亮介
  5. 紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る 津田清子【季語=紫陽花(夏)】

Pickup記事

  1. 狐火にせめてををしき文字書かん 飯島晴子【季語=狐火(冬)】
  2. 杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ【季語=杉の花(春)】
  3. 秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音【季語=秋草(秋)】
  4. 耳飾るをとこのしなや西鶴忌 山上樹実雄【季語=西鶴忌(秋)】
  5. 「パリ子育て俳句さんぽ」【1月15日配信分】
PAGE TOP