まだ気温の高い夏の夜にあがる月に「涼しさ」を感じること。またはそのような「夏の月」のこと。
【月涼し(上五)】月涼し蝶も四条へ小買物 川端茅舎月涼し風船かづらふやしては 宇野恭子月涼し配管老いし雑居ビル 小川軽舟月涼し死に行く父と死の話 近江満理子人声は月に届かず月涼し 村上鞆彦月涼し家に寝息のあるごとし 藤本夕衣
【月涼し(中七)】
【月涼し(下五)】病む母に少女の眠り月涼し 伊藤幹哲
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷…
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男…
かんぱちも乗せて離島の連絡船 …
毎月第1日曜日は、歌人・服部崇…
再縁といへど目出度し桜鯛 麻葉…