
2026年10月15日(木)東京・千駄ヶ谷にある国立能楽堂の10月企画公演にて、高濱虚子の新作能「鐵門」が上演される。シテは片山九郎右衛門。本作は京都観世会館(京都市)で2016年に復曲上演された。東京では初の上演となる。「鐵門」はベルギーの劇作家・詩人モーリス・メーテルリンク(1862~1949年)が人形劇向けに書いた戯曲「タンタジールの死」の翻案で、虚子が失った娘を思って書いた新作能。能の世界では、新作能の嚆矢としても名高いが、戦後は2016年まで上演されることがなかった。
俳人として知られる高濱虚子は、幼いころから能に親しんでおり、兄の池内信嘉(いけうち のぶよし)は、明治期に衰退しつつあった能楽の復興と振興に尽力したことで知られる。虚子自身も謡や舞を楽しみつつ、能楽評論をたびたび行った。
おが note 「鉄の門が開くとき、魂の交流が舞台に宿る――新作能『鐵門』再演と、虚子が愛した愛弟子への追憶」
西洋文明と融合、新作の糧に 高浜虚子の能、戦後初の復曲上演(「日経新聞」2016年1月10日)