【夏の季語】青芒(青薄)

【夏の季語=晩夏(7月)】青芒(青薄)

穂の出る前の青々と茂った「」のこと。盛夏のころに見られる。

」とだけいえば、秋の季語とされる。


【青芒(上五)】
青薄翁の食後の限り無き 永田耕衣

【青芒(中七)】
すぐ上を向く青芒活けにけり 草間時彦

【青芒(下五)】
あやまたず声とどきけり青芒 中村汀女
長生や口の中まで青薄 永田耕衣
秘めてこの怖しき夢青すすき 高屋窓秋
晴れつゝ越す鼬峠や青芒 飴山實
風の炎となる飛火野の青すすき 細見綾子
潜水服にさはりたる青芒 飯島晴子

【ほかの季語と】
落梅を隠さうべしや青芒 相生垣瓜人
青芒御空は秋となりにけり 川端茅舎

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