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まひるまの秋刀魚の長く焼かれあり 波多野爽波【季語=秋刀魚(秋)】
2024.08.20
すこし待ってやはりさっきの花火で最後 神野紗希【季語=花火(夏)】
2024.08.15
ふくらかに桔梗のような子が欲しや 五十嵐浜藻【季語=桔梗(秋)】
2024.08.14
秋の蚊を打ち腹巻の銭を出す 大西晶子【季語=秋の蚊(秋)】
2024.08.13
僕のほかに腐るものなく西日の部屋 福田若之【季語=西日(夏)】
2024.08.08
そよりともせいで秋たつことかいの 上島鬼貫【季語=秋立つ(秋)】
2024.08.07
泉の底に一本の匙夏了る 飯島晴子【季語=夏了る(夏)】
2024.08.07
この三人だから夕立が可笑しい 宮崎斗士【季語=夕立(夏)】
2024.08.01
松本清張のやうな口して黒き鯛 大木あまり【季語=黒鯛(夏)】
2024.07.30
向日葵の闇近く居る水死人 冬野虹【季語=向日葵(夏)】
2024.07.25
いつの間にがらりと涼しチョコレート 星野立子【季語=涼し(夏)】
2024.07.23
黒繻子にジャズのきこゆる花火かな 小津夜景 【季語=花火(夏/秋)】
2024.07.17
一つだに動かぬ干梅となりて 佛原明澄【季語=干梅(夏)】
2024.07.16
夏つばめ気流の冠をください 川田由美子 【季語=夏燕(夏)】
2024.07.11
大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】
2024.07.09
東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】
2024.07.04
先生が瓜盗人でおはせしか 高浜虚子【季語=瓜(夏)】
2024.07.02
汗の女体に岩手山塊殺到す 加藤楸邨【季語=汗(夏)】
2024.06.27
缶ビールあけて東京ひびきけり 渡辺一二三【季語=缶ビール(夏)】
2024.06.25
楽譜読めぬ子雲をつれて親夏雲 秋元不死男【季語=夏雲(夏)】
2024.06.20
鯖買ふと決めて出てゆく茂かな 岩田由美【季語=鯖・茂(夏)】
2024.06.18
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
2024.06.13
夕飯よけふは昼寝をせぬままに 木村定生【季語=昼寝(夏)】
2024.06.11
赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音 古沢太穂【季語=昼寝(夏)】
2024.06.06
早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり 鎌田恭輔【季語=早乙女(夏)】
2024.06.04
マンホール出て蝙蝠となる男 小浜杜子男【季語=蝙蝠(夏)】
2024.05.30
万緑やご飯のあとのまたご飯 宮本佳世乃【季語=万緑(夏)】
2024.05.29
菱形に赤子をくるみ夏座敷 対中いずみ【季語=夏座敷(夏)】
2024.05.28
ラベンダー添へたる妻の置手紙 内堀いっぽ【季語=ラベンダー(夏)】
2024.05.23
青嵐神社があったので拝む 池田澄子【季語=青嵐(夏)】
2024.05.22
夜の子の明日の水着を着てあるく 森賀まり【季語=水着(夏)】
2024.05.21
パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子【季語=薄暑(夏)】
2024.05.17
主われを愛すと歌ふ新樹かな 利普苑るな【季語=新樹(夏)】
2024.05.15
本の背は金の文字押し胡麻の花 田中裕明【季語=胡麻の花(夏)】
2024.05.14
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風生【季語=夏来る(夏)】
2024.05.09
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷喨々【季語=捩花(夏)】
2024.05.08
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男【季語=蠅叩(夏)】
2024.05.08
一つづつ包むパイ皮春惜しむ 代田青鳥【季語=春惜しむ(春)】
2024.05.02
たくさんのお尻の並ぶ汐干かな 杉原祐之【季語=汐干(春)】
2024.05.01
春の夢魚からもらふ首飾り 井上たま子【季語=春の夢(春)】
2024.04.25
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