【新年の季語】初景色

新年の季語(1月)】初景色

元日」に眺める景色のこと。

日ごろ見慣れた景色も、正月を迎えた心で眺めてみると、案外少し違って見えてくるものである。


【初景色(上五)】
初景色大和言葉のごとくあり 後藤比奈夫
初景色余白に猫の入り来し 宮田黄李夫
初景色こなたの湖は汽水かな 田中裕明
初景色まろび入りたる次の間に 田中裕明

【初景色(中七)】

【初景色(下五)】
盃かさねたるまなうらの初景色 鷲谷七菜子
たちまちに日の海となり初景色 鷹羽狩行
固まりて胡椒出にけり初景色 辻桃子
胎動を待つてゐるなり初景色 仙田洋子
東京がじつとしてゐる初景色 黛まどか
鉄橋を鉄路貫く初景色 小川軽舟


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