【秋の季語=三秋(8月〜10月)】芋虫
チョウやガの幼虫のうち、顕著な毛や棘が体表にないもの。
円筒形の体に、疣足(いぼあし)を持っている。漢字で「蜀」とも書くが、俳句では滅多に用いない。
【芋虫(上五)】
芋虫の一夜の育ち恐ろしき 高野素十
芋虫のしづかなれども憎みけり 山口誓子
芋虫にして乳房めく足も見す 山西雅子
芋虫のまはり明るく進みをり 小澤實
【芋虫(中七)】
命かけて芋虫憎む女かな 高浜虚子
筆箱に芋虫を入れ登校す 山崎祐子
一匹の芋虫にぎやかにすすむ 月野ぽぽな
【芋虫(下五)】
【ほかの季語と】
彼岸花にも芋虫の這ひ移る 岸本尚毅