【冬の季語=三冬(11月〜1月)】蕪
【ミニ解説】
「大根」や「人参」や「葱」と同様に、冬の季語となっている「蕪」。
カブは、春まきと秋まきの年に2回栽培が可能な野菜で、秋まきでは9月~11月に播種して11月~1月上旬まで収穫することができます。
甘みが増した冬のカブを味わうと、体もほっこり温まります。
三音で読ませたいときは「かぶら」。
【蕪(上五)】
蕪こそ肥えて美人に似たりけれ 松瀬青々
【蕪(中七)】
天王寺蕪も民を助くるなり 重頼
気が変りやすくて蕪畠にゐる 飯島晴子
墨をもてさらりと蕪画かれけり 長谷川櫂
聖護院蕪おほきな値札かな 高田正子
【蕪(下五)】
一息という刃をつかう蕪真白 宇多喜代子