【夏の季語】実梅

【夏の季語=仲夏(6月)】実梅

梅がつける青々とした実のこと。「青梅」ともいう。


【実梅(上五)】
実梅落つ命惜しくも思ふなり 高木晴子
実梅仰ぎて心で犯す罪かぞふ 田川飛旅子

【実梅(中七)】
書屋あり実梅落つ音筆擱く音 松本たかし
金色仏実梅は太ること止めず 鍵和田秞子
あたらしき畳に実梅しづかなり 中田剛

【実梅(下五)】
牛の顔大いなるとき実梅落つ 石田波郷
あの家もこの家も留守実梅落つ 斎藤夏風
枝打つて斜めに飛びし実梅かな 岸本尚毅



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