【秋の季語】木犀

【秋の季語=晩秋(10月)】木犀

常緑高木で、晩秋のころに小さな、香り高い花をつける。日本には江戸時代に中国から渡来した。

「金木犀」はオレンジ色の花を、「銀木犀」は淡い黄色の花をつける。

耐寒性が弱く、寒いところでは育たないため、東北以北ではほとんど見られない。

蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴


【木犀(上五)】
木犀や二夜泊りに雨一夜 水原秋櫻子
金木犀犬の不在に気付いたる 中田美子
木犀は人のことばを聞いてをり 鴇田智哉
木犀や同棲二年目の畳 髙柳克弘
木犀にあらためて夜の来たりけり 野口る理

【木犀(中七)】
夜霧とも木犀の香の行方とも 中村汀女
蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴
この恋も金木犀のせゐにせむ 仙田洋子
指で書く文字木犀の香るなか 山岸由佳

【木犀(下五)】


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