【秋の季語】長き夜

【秋の季語=三秋(8〜10月)】長き夜

夜長」のこと。基本的には「長き夜(よ)」と四音だが、「長き夜(よる)」と五音で読ませることも稀にある。


【長き夜(上五)】
長き夜や千年の後を考へる 正岡子規
長き夜の妻との黙に馴れにけり 杉本寛
長き夜の遠野に遠野物語 倉田紘文
長き夜の街の灯見つゝ看取妻 稲畑汀子
長き夜のまたもさびしき夢を見る 仙田洋子
長き夜のどこもきしまぬ廊下かな 山口優夢

【長き夜(中七)】
納豆の糸引く長き夜に戻る 沢木欣一
わが名書きこれより長き夜の稿 鷹羽狩行

【長き夜(下五)】
一人居に馴れ給ひしや長き夜を 安原葉


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