【新年の季語】七種(七草)【節句】

新年の季語(1月)】七種(七草)【節句】

近年は「春の七種」の省略形としても用いられるが、もともとは正月「七日」の節句のこと。

「五節句」は、1月7日の「人日」、3月3日の「上巳」、5月5日の「端午」、7月7日の「七夕」、9月9日の「重陽」。 1月1日の元旦は別格とされ、1月7日が節句に取り入れられています。

この日には、朝に「春の七種」(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入った「七種粥」を作り、ようやく芽吹いた春の七草の「気」をいただき、その一年の無病息災を願って食べます。冬に不足しがちなビタミンCを補い、また祝い酒で弱った胃を休めるためとも。

常用の「七草」という字を当てることも多いが、「七種」とすることも多い。

子規の若い頃の著作に『七草集』(1888-1889に執筆)がある。


【七種(七草)(上五)】
七草の朝を濡れゐて柿の枝 波多野爽波
七種を過ぎたる加賀に遊びけり 深見けん二
七種を祝ふ一人の膳につく 稲畑汀子
七草や空うつくしき飛騨の国 遠藤若狭男

【七種(七草)(中七)】
川見つつゆくななくさの雨の中 岡本眸
波の上に七草の雨のこりけり 大峯あきら

【七種(七草)(下五)】


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