【春の季語=仲春(3月)】修二会
東大寺二月堂(奈良市)で行われる恒例行事。「お水取り」の名でも知られる。驚くべきことに、奈良時代の天平勝宝4(752)年に始まって以来途絶えていない。たいまつの火の粉がかかると健康になるといわれ、多くの参拝者が訪れる。疫病の流行や戦争でも中止にならず「不退の行法」とも呼ばれる。
【修二会(上五)】
修二会みる瞼を青く化粧して 品川鈴子
【修二会(中七)】
火が痩せて痩せて修二会の駆け廻る 山口誓子
つまづきて修二会の闇を手につかむ 橋本多佳子
白帳割れて修二会の僧が見ゆ 大石悦子
【修二会(下五)】
餅を搗く男ばかりの修二会かな 細川加賀
【ほかの季語と】
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