「蒼海」
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いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟【季語=金魚(夏)】
いつまでも死なぬ金魚と思ひしが)西村麒麟いつまでも死なない金魚だと思っていたのに、という句。省略されているが、その金魚が死んだということが読者には100%伝わる。ペットの金魚を死なせた経験を…
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葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波【季語=葉桜(夏)】
葉桜の頃の電車は突つ走る)波多野爽波『湯呑』前回は星野立子…
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手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す)土屋幸代(「蒼海14号」より)…
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電車いままつしぐらなり桐の花 星野立子【季語=桐の花(夏)】
電車いままつしぐらなり桐の花)星野立子『立子句集』走る「電…
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煮し蕗の透きとほりたり茎の虚 小澤實【季語=蕗(夏)】
煮し蕗の透きとほりたり茎の虚)小澤實煮物の蕗が透き通ってい…
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遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
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皮むけばバナナしりりと音すなり 犬星星人【季語=バナナ(夏)】
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遠足や眠る先生はじめて見る 斉藤志歩【季語=遠足(春)】
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生きのよき魚つめたし花蘇芳 津川絵理子【季語=花蘇芳(春)】
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菜の花や部屋一室のラジオ局 相子智恵【季語=菜の花(春)】
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【結社推薦句】コンゲツノハイク【2023年4月分】
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春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】