谷底

  1. 髪で捲く鏡や冬の谷底に 飯島晴子【季語=冬(冬)】

    髪で捲く鏡や冬の谷底に)飯島晴子湿った谷底の空気。そうとうな長い、しかも一本一本が確かな太さを伴う、ばさばさに乾燥した黒髪。その髪でごつごつの手鏡を捲いてゆく。髪の長さを考えれば、かなり不自然で大き…

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