【春の季語(初春=3月)】立子忌(立子の忌)
3月3日。俳人・星野立子の忌日である。
星野立子は、高浜虚子の次女。27歳の若さで、女性で初の主宰俳誌『玉藻』を創刊したことを始め、『主婦の友』『婦人公論』などの選句を担当した。また、晩年は父虚子に代わり「朝日俳壇」の選者を担当するなど俳句の普及に努め、今なお多くの俳人から評価を得ている。1984年没。2012年より、上廣林裏財団が、星野立子賞を実施している(下記リンク)。
【立子忌(立子の忌)(上五)】
立子忌や笹目の一日なつかしく 深見けん二
立子忌の空に明るさ戻りけり 星野高士
立子忌や岳の風神まだ眠る 市川弥栄乃
立子忌の坂道どこまでも登る 阪西敦子
【立子忌(立子の忌)(中七)】
【立子忌(立子の忌)(下五)】
おのづから芽が茎となり立子の忌 藤田湘子
虚子の亡き立子の日々や立子の忌 今井千鶴子
どの樹にも囀あふれ立子の忌 池乗恵美子