【秋の季語】夜なべ

【秋の季語=晩秋(10月)】夜なべ

夜に、あるいは夜まで仕事をすること。または、その仕事のこと。「夜仕事」や「夜業」とも。

サラリーマンの残業も「夜仕事」ではあるが、「夜なべ」とはいわない。もともとの語義としては、収穫で忙しい秋の時期の農家が、夕食後も月明かりなどで、仕事を続けることをいう。


【夜なべ(上五)】
夜なべしにとんとんあがる二階かな 森川暁水

【夜なべ(中七)】
さびしくて夜なべはかどりをりにけり 山田弘子

【夜なべ(下五)】
飢ゑすこしありてはかどる夜なべかな 鷹羽狩行
伝統は燈下にありて夜なべせる 中原道夫


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