俳人の辻桃子(つじ・ももこ)さんが2025年6月11日、東京都立川市の病院で死去した。80歳。
辻さんは1963年、大学1年のときに母の影響で俳句をはじめ、楠本憲吉に師事、「青玄」に入会。翌年楠本の「野の会」創刊同人。1967年に早稲田大学を中退したのちは、染色の仕事をしながら詩を書き、『花椿』『現代詩手帖』などに詩を投稿。1970年、高柳重信の「俳句評論」五十句競作に入選したことから、「俳句評論」に入会。また金子兜太の「海程」句会にも参加した。
1979年に藤田湘子の「鷹」に入会、編集部員。翌年に同人となった。1981年鷹新人賞、1983年鷹賞受賞したが、1987年に「鷹」を辞して、「童子」を創刊・主宰。日本伝統俳句協会理事も務めた。