「海程」
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象の足しづかに上る重たさよ 島津亮
象の足しづかに上る重たさよ島津亮(『紅葉寺境内』昭和27年)「なぜ俳句を書くのか?」と聞かれることがあるだろう。よくある質問だが、あまり好きな質問ではない。この類の問いは突き詰めると「なぜ生きるのか…
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にんじんサラダわたし奥様ぢやないぞ 小川楓子【季語=にんじん(冬)】
にんじんサラダわたし奥様ぢやないぞ小川楓子(『ことり』) …
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猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】
猫と狆と狆が椎茸ふみあらす島津亮先日、カフェでにんじんマフ…
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すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市
すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる阿部完市あっという間に…
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冷房とまる高階純愛の男女残し 金子兜太【季語=冷房(夏)】
冷房とまる高階純愛の男女残し金子兜太(『金子兜太句集』) …
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男色や鏡の中は鱶の海 男波弘志【季語=鱶(冬)】
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ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太
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どれも椋鳥ごきげんよう文化祭 小川楓子【季語=椋鳥(秋)】
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秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語=秋思(秋)】
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もう逢わぬ距りは花野にも似て 澁谷道【季語=花野(秋)】
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スタールビー海溝を曳く琴騒の 八木三日女
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未生以前の石笛までも刎ねる 小野初江