【結社推薦句】コンゲツノハイク【2023年9月分】


毎月が俳句年鑑! 前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から「(最大)7句」を推薦いただき、掲出するコーナーです。今月はリリースが大変遅くなってしまってごめんなさい。というわけで、このページの句のなかから、推しの一句を選んでご鑑賞いただく読者参加型コーナー「コンゲツノハイクを読む」、9月30日締切です。どなたでもご参加いただけますので、詳しくはリンク先をどうぞ。来月分のコンゲツノハイクについては、こちらのフォームからご投稿ください


コンゲツノハイク 2023年9月
(2023年8月刊行分)

今月の参加結社☞「秋草」「いには」「いぶき」「伊吹嶺」「円虹」「炎環」「海原」「火星」「かつらぎ」「銀化」「銀漢」「櫟」「澤」「磁石」「秋麗」「青山」「鷹」「たかんな」「橘」「田」「天穹」「都市」「南風」「鳰の子」「濃美」「俳句大学」「ホトトギス」「街」「松の花」「森の座」「雪華」「楽園」


「秋草」(主宰=山口昭男)【2010年創刊・兵庫県神戸市】
<2023年9月号(通巻165号)>
鷺草の孔子の如く咲いてをり 山口昭男
玉葱吊す本堅田一丁目 対中いずみ
籐椅子に拠りしままの背広かな 村上瑠璃甫
思ひ出すまで牡丹を見てをりぬ 鬼頭孝幸
夏みかん日差し真つ直ぐ捉へけり 加藤綾那
何ほどか税の戻りぬ籠枕 三輪小春
空腹か二十三時のひやむぎか 水上ゆめ


「いには」(主宰=村上喜代子)【2005年創刊・千葉県八千代市】
<2023年9月号(通巻180号)>
滝白しいざなぎいざなみ祀る峰 村上喜代子
捩花の捩れはじめの甘雨かな 坂本 好子
サングラス私の足を踏んでます 西澤 照雄
白玉やそろそろ駅に着く時間 中村 由美
山は新樹ずんずん太陽のぼりくる 佐久間由紀子


「いぶき」(共同代表=今井 豊・中岡 毅雄)【2018年7月創刊・兵庫県明石市】
<2023年8月号(21号)>
君はもう琥珀夏野のたたずまひ 今井豊
花びらを浴び花びらを浴び悼む 中岡毅雄
師恩その深さを知らず花の雨 三島広志
古草の中よりおこす馬盥 守 良子
彼岸会のいきなり鯉の跳ねる音 井関千壽子
日輪にひたと重なる古巣かな 涼野海音
初めての名刺は母へ新社員 井上美保子


「伊吹嶺」(主宰=河原地英武)【1998年1月創刊・愛知県名古屋市】
<2023年8月号(通巻302号)>
祇園会の稽古カレーの匂ふ路地 河原地英武
太宰忌はわが誕生日メロン食ぶ 栗田やすし
春眠の膝に文庫の俵万智 奥山ひろ子
福助の厚き座布団若葉光 長崎マユミ
春陰や生温かき馬の息 加藤剛司
小満やスープカレーの銀の匙 山田万里子
断捨離の荷を片寄せて三尺寝 西村のぶこ


「炎環」(主宰=石寒太)【1989年創刊・埼玉県志木市】
<2023年8月号(通巻518号)>
用のなきことの快楽よ夏つばめ 石寒太
名の知らぬ一樹に恋す五月かな 大和田響子
送信を躊躇ふ指や蜘蛛の糸 千住祈理
眠るためそのためだけの缶ビール 小笠原黒兎
国護る傘などあるか虎が雨 田辺みのる
太宰の忌ビニール傘はすぐ破れ 永田寿美香
六月の月泣いてゐる城址かな せきみちこ


「円虹」(主宰=山田佳乃)【1995年創刊・兵庫県神戸市】
<令和5年9月号 第345号>
孑孑の剽軽に気を許すまじ  椋誠一郎
フィボナッチ数列背負ふ蝸牛  辻桂湖
一物も持たぬ気軽さ昼寝覚  島田章平
抱きとめる汗だくの子の芳しき  おおいかづえ
蛍籠編む手さばきの見事なる  石川昌子
ヨット過ぐ岬の端のティーショット  山添ひびき
少年の青年になりサングラス  富川浩子


「海原」(代表=安西篤)【2018年創刊・千葉県市川市】
<2023年7・8月号(第50号)>
春日傘閉じ落丁のよう真昼 三枝みずほ
つるばみの花美し遠く縄文期 鳥山由貴子
死んだことないから平気チューリップ 横山隆
春の鳥ことんと手紙いま行きます 遠藤路子
譜面台小さくたたみ卒業す 大浦朋子
かげろえば人であること忘れます 宙のふう
春の波中学生の一人称 渡邉照香


「火星」(主宰=山尾玉藻)【1936年創刊・大阪府大阪市】
<2023年8月号(通巻1003号)>
梔子のもとより雨意に聡き白 山尾玉藻
神島へかよふ船脚更衣 蘭定かず子
豆の花きのふ睨んでけふ笑ひ 高尾豊子
放生の手桶のならぶ藤の下 坂口夫佐子
のり弁の照りに箸入る立夏かな 五島節子
鱚結ぶ背覗かれてゐるところ 湯谷良
橅若葉ましらの如く峰駆くる 福持孝明


「かつらぎ」(主宰=森田純一郎)【1929年創刊・兵庫県宝塚市】
<2023年8月号(通巻1124号)>
潮匂ふ水都大阪船遊び 森田純一郎
今はただ只夏炉の火見てゐたく 平田冬か
病窓の夕焼けは神の贈り物 村手圭子
スランプの飛んでゆけゆけ石鹸玉 糸賀千代
薔薇アーチまだつながらぬ新居かな 広田祝世
春愁や床屋のおやじよく喋る 阪野雅晴
春眠といふ密林をさまよへり 中野勝彦



銀漢(ぎんかん)」(主宰=伊藤伊那男(いなお)【2011年創刊・東京都千代田区】
<2023年9月号(通巻151号)>
鉄棒の鉄の匂も梅雨に入る 伊藤伊那男
断捨離の最後に残る蝮酒   坂下 昭
泰山木後退りして仰ぐ花   箕浦甫佐子
輪郭をまだ持たぬ恋桐の花  白井飛露
浜昼顔乾き切つたる雑魚光り  小野寺清人
軽鳬の子の出ては戻りぬ母の水脈  西田鏡子
船遊び誰にともなく手を振りて  小泉良子


「銀化」(主宰=中原道夫)【1998年創刊・東京都港区】
<2023年9月号(通巻300号)🎉>
真贋の味見極めて雲母虫 武田菜美
萍を乗せて水平狂ひなし 中塚健太
父の日や未来の不可を可で包み 山崎未可
夕景を蛍たとへば田中泯 畑毅
俎板のせましと捌く初鰹 まついひろこ
ざわめきが宵宮を抜け蹤いて来る 三田いづみ
透かし羽や梔子に口与へをり 小池慶子


「櫟」(主宰=江崎紀和子)【1993年創刊・愛媛県東温市】
<2023年8月号(通巻359号)>
梅雨の街いつもの辻が迷路めき 櫛部天思
健やかに人の名忘れ蝶の昼 井門忠士
蜷の道どの道行くも行きつけず 赤穂和子
あれば邪魔なけへば淋しラムネ玉 戸田一雄
老鶯や愛妻といふ片思ひ 合志伊和雄
人間を見て沈みたる牛蛙 板倉肱泉
ジパングは光る國なり椎の花 神原恵美子


「澤」(主宰=小澤實)【2000年創刊・東京都杉並区】
<2023年8月号(通巻281号)>
われを出ずわが魂や大旦 小澤實
ランドセルにGPSや入学す 汕としこ
記事に朱を入れる真横に汗の部下 妹尾題弘
バックネットに触れ黒揚羽なかぞらへ 村越敦
畑なべて葱坊主葱坊主愉快 杉野正恵
皿包む新聞少し読んで夏 馬越洋平
刺身二種盛り蛸とあとどないしよ 村上佳乃


「磁石」(主宰=依田善朗よだぜんろう【2021年1月創刊・埼玉県蓮田市】
<2023年7・8月号(通巻16号)>
行く春や仁王肩より剝落す    依田善朗
進級す実験器具を磨き上げ 角谷昌子
蝌蚪生まる火傷はかさぶたとなりぬ 篠崎央子
ふらここの揺れて収まる子の喧嘩 山崎政子
田蛙の貝摺りあはすごと鳴けり 森尻禮子
らいおんで終はるしりとり花筵 吉田祥子
蕗の薹こんなに伸びて母が病む 近藤陽子


「秋麗」(主宰=藤田直子)【2009年創刊・神奈川県川崎市】
<2023年8月号(通巻155号)>
引く波の絹のうすさや茅舎の忌 藤田直子
其に近き部屋に床延べ時鳥 大和田いそ子
引出しに残るB円沖縄忌 田沢健次郎
紫陽花や今日は片瀬の海の色 藤沼花代
役者絵の扇子の風の気色ばみ 浦城悠紀
紫陽花の宗吾霊堂雨沢浴ぶ 松野昌司
腹ばひて少年蜥蜴と交信す 大塚たみえ


青山せいざん」(主宰=しなだしん)【1982年創刊・神奈川県横浜市】
<2023年8月号(通巻489号)>
佳きことの赤丸多き五月かな   山崎ひさを
つつつつとかかるエンジン晩夏光  しなだしん
くさびらを見てゐる妣の見えてくる  井越芳子
影までも明るき雲や夏めきぬ  細野和子
今が青春補聴器に聞く妻のこゑ  南井俊輔
コンビニの小さなポスト花の雨  井手下由美子
牛啼きてたんぽぽの絮とびはじむ  伊在井一子


「鷹俳句会」(主宰=小川軽舟)【1961年創刊・東京都千代田区】
<2023年9月号>
藻畳やはつはつに花かかげたる 小川軽舟
轟々と山腹を割き滝青し 吉村東甫
虹崩れ落つる大音響を待つ 髙柳克弘
バタフライ光の水面むさぼり来 中野こと子
草原のゲルや朝焼吼ゆるごと 浜なつ子
神様のでんぐり返る荒神輿 大田元一
さみだれの雨だれの打つ猫茶碗 相澤信


「たかんな」(主宰=吉田千嘉子)【1993年創刊・青森県八戸市】
<2023年8月号(通巻368号)>
海を人を閉す水門風死せり  吉田千嘉子
耳底にみんみん蟬を飼うてゐし  草野力丸
此処からが自由な時間菖蒲風呂  岩本律子
十薬をむんずと踏んで測量士  藤田千恵子
匂ひまで焦して目刺焼きをりぬ  松橋幸子
背丈越す虎杖分けて白神路  岩村多加雄
古書肆の戸開け放たれて夕薄暑  佐藤手織



たちばな」(主宰=佐怒賀直美)【1978年創刊・埼玉県久喜市】
<2023年9月号(通巻549号)>
ラッピングバスの恐竜街薄暑 吉田孝子
蜘蛛の囲に夕べの風の粘りたり 宮前良子
見尽くさぬままのふるさと蟬の穴 髙田良子
夏至の夜や雑誌の角を折り曲げて 渡辺直枝
蛍火や無声映画の中にゐる 瓦林明
鳩の来るロダンの肩や青嵐 花輪ゆき子
千年前の人の汲みたる泉汲む 風祭麻里


(でん)」(主宰=水田光雄)【2003年創刊・千葉県市川市】
<2023年9月号(通巻246号)>
囀や耳を大きくして歩く 真田えい子
おたまじやくし尾がたのしくて楽しくて 松村敏子
一鱗の風の大きさこひのぼり 草子洗
青き踏むおほきな雲の裾を踏み 間 恵子
大漁と皆で下ろす鯉幟 笠原小百合
ながし吹く安手の傘で来る男 兼行美栄
行く春の皺寄せのくる踵かな 北浦美菜


天穹(てんきゅう)」(主宰=屋内修一)【1998年創刊・東京都渋谷区】
<2023年9月号(通巻307号)>
谺して老鶯老いを浮からかす 安達幸代
八つ当たり疲れかなぶん畳這ふ 大村 栄
十薬の庭にも固定資産税 藤原基子
マティス展オーデコロンとすれ違ふ 島田道世
山の名の地酒を供へ山開 星加鷹彦
はんざきの百年籠る面構へ 岩倉未央
子つばめを数へ自動車整備工 髙野紀子


「都市」(主宰=中西夕紀)【2008年創刊・東京都町田市】
<2023年8月号>
青田ゆき大往生の骨に謝す   中西夕紀
波をみて波によろけて磯菜摘み 城中良
空の青けづるごとくに囀れり  三森梢
春雨を聴きつ子と寝る久しさよ 中島晴生
村挙げて花守となる一樹かな  高橋芳
ゆく春をホイと一声人力車   小林風
春眠の思ひがけない人の夢   井手あやし


南風(なんぷう)」(主宰=村上鞆彦(ともひこ)【1933年創刊・東京都葛飾区】
<2023年9月号(通巻958号)>
時の日や下ろして磨く掛時計 岡辺博
ナイターやバットで虫を払ひをる 新治功
長靴に子の脚細し夏の蝶 今泉礼奈
サングラスはづし街騒溢れけり 延平昌弥
おもてより嘶きのする祭かな 板倉ケンタ
剪りたての花香らせて母昼寝 太田美沙子
照り返す真中に蛇のをりにけり 菅井香永



「鳰の子」(主宰=柴田多鶴子)【2011年創刊・大阪府高槻市】
<2023年8月・9月号(通巻61号)>
飛ぶものに空広くあり仏生会 師岡洋子
豊満な腹の横縞初鰹 政元京治
凧触るる成層圏の端 島田由加
若葉風庭のテントに家出の児 吉田あゆみ
絵のうなぎ三つに断たれ麻のれん 山口登
練供養歩幅の狂ふ菩薩をり 赤松正夫
何時の間に褥抜け出し竹夫人 古曵伯雲


「濃美」(主宰=渡辺純枝)【2009年創刊・岐阜県岐阜市】
<2023年9月号(通巻174号)>
板の間をひやひやと踏み夏の闇 渡辺純枝
台南やマンゴー畑で買ふマンゴー 加治屋時子
父の日や遠き日の給与明細 傍島隆
組みひもの惑ひなき指道をしへ 服部呻矢
癒ゆる日もあやめ咲く日も待ちてをり 高木みつ江
麦の秋三筋の川の滔滔と 樋口絹子
出し昆布ゆらりと戻る日永かな 後藤五百合


「俳句大学」(学長=永田満徳)【2015年創刊・千葉県富里市】
<第8号>
百合鷗いづれの鳥が業平か 永田満徳
消えながらけむりいや立つ鬼火かな 五島高資
冷房の部屋にて黄泉の話せむ 斎藤信義
凩や真夜の底ひを掬うては 辻村麻乃
口封じで殺されるドラマ寝正月 歌代美遥
くちびるにミルクの泡の霜夜かな 向瀬美音
雲の峯高砂族の青年歌 洪郁芬


「ペガサス」(代表=羽村美和子)【2018年創刊・千葉県千葉市】
<2023年8月号(通巻第17号)>
紫陽花の中に過呼吸の一本  水口圭子
羅の嘘を赦せる歳となり  石井美髯
向日葵や日々を仕事として歩く  伊藤左知子
好きと云ふ言葉の軽さ金魚玉  木下小町
晩年の右脳にしかと桃の種  中村冬美
蔦青葉人間関係浅くいて  陸野良美
外そうか春のボタンがあるならば  きなこ


「ホトトギス」(主宰=稲畑廣太郎)【1897年創刊・東京都千代田区】
<2023年9月号(通巻1521号)>
新樹の香日曜市を包み込み 稲畑廣太郎
青あらし猫の信号守りたる 荒川裕紀
再会に戻る記憶や若楓 笹尾清一路
睡蓮に水面に遊ぶ雨を聞く 菅谷糸
蒲公英のそこと決めたらそこに咲く 松村史基
三秒の覚醒朝の山葵漬 鳴戸まり子
春光やクラス編成発表す 藏本翔


「街」(主宰=今井聖)【1996年創刊・神奈川県横浜市】
<2023年8月号>
背鰭出てをり梅雨明けの水田より 今井聖
化け物のやうな金魚を愛でにけり 小久保佳世子
転がつてみたき甲板夏の雲    柴田千晶
ラマーズ法のクラスの夫や汗拭ふ 茸地寒
夏燕一人暮らしに椅子五脚    半澤登喜惠
一枚の紙となるまで泳ぎゆく   松野苑子
蜥蜴去つて石段の数増えてゐる  紅葉栄子


「松の花」(主宰=松尾隆信たかのぶ【1998年創刊・神奈川県平塚市】
<2023年8月号(通巻308号)>
青芝を大きく敷きて集ひたり 松尾隆信
地に置けどはためき止まぬ幟かな 興梠隆
がやがやと男子校生オーデコロン 岸桃魚
六尺の藤を流るる雨しづく 加川秀男
こどもの日駅にて杖の母を待つ 宇賀田洋巳
抱き上げし赤子のしめりみどりの夜 加藤志保
磨崖仏供華のごとくに山法師 山口秀一


「森の座」(代表=横澤放川)【2017年創刊・東京都文京区】
<2023年8月号>
桃の葉も汗疹も昔むかしかな 横澤放川
止まりし花筏守る地蔵の目 和田西方
冷豆腐請ふ山川の常しなへ 小林收
ニュートンのリンゴ結実愛鳥日 木村茜
啓蟄やまた生き伸びて湯浴する 葛西幸子
追はうにも黄蝶の軌跡定まらず 塚本千代子
野薊のケサランパサラン飛んで朝 木村由紀子


「雪華」(主宰=橋本喜夫)【1978年創刊・北海道旭川市】
<2023年9月号>
死後も啞蟬のまま無一物(するすみ)のまま 橋本喜夫
兀とえぞにう引き返すことも旅 鈴木牛後
いまさらをかしいが夕焼は苦(にが)し 五十嵐秀彦
夜光虫海に誑かされさうに 高木宇大
みなみかぜ前進守備の恋なので 土井探花
葉桜や父母に借りっぱなしの恩 西川良子
薔薇の香のせぬ薔薇人で無しの人 安藤由起


「楽園」(主宰=堀田季何)【2021年創刊】
<第3巻第2号(通巻14号)>
Duftlos die Blume./ Das Mädchen / träufelt etwas Rosenwasser drauf. MICHAEL AUGUSTIN
tambours africains – / dans la nuit les ombres / s’accouplent aussi NICOLE POTTIER
絶えなば絶えねミルクセーキづづと吸う 赤野四羽
空っぽの人体春愁のベッド 亘航希
子羊の贄へひとすぢ蟻の道 螺原トモ
千年や罫線を行つたり来たり 髙田祥聖
二つ折りして未来の私たち眠る 中矢温



【次回の投稿のご案内】

◆応募締切=2023年9月30日
*対象は原則として2023年9月中に発刊された俳句結社誌・同人誌です。刊行日が締切直後の場合は、ご相談ください

◆配信予定=2023年10月5日

◆投稿先
以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/dist/S21988499/



【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】

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