【新年の季語(1月)】成木責
「成木責」(なりきぜめ)は、「小正月」に果樹の豊熟を祈念する行事。
家の主人が手斧を持って,柿の木に向って切りつけるしぐさをし、「なるかならぬか」と問いかける。 家人が木の陰にいて、「なります、なります」と答える。誓わせたのち、木に傷をつけ、「小豆粥」や団子汁をぶっかける。
【成木責(上五)】
成木責日照雨に濡れて終りけり 皆川盤水
成木責ほつたらかしといふ柚子に 茨木和生
生り木責め思想が密となるならば 竹中宏
【成木責(中七)】
【成木責(下五)】
太陽も責めに加はり成木責 池田秀水
木の汁が鉈をぬらせる成木責 瀧澤伊代次
深手にはならぬ程度に成木責 谷岡健彦