
【春の季語=初春(2月)】南国忌
2月24日。小説家・直木三十五(なおき さんじゅうご)の1934年(昭和9年)の忌日。代表作の小説『南国太平記』から「南国忌」と呼ばれている。

1932年の「ファシズム宣言」により、国策的傾向の強い『日本の戦慄』で文壇に波紋を投じた直木三十五だが、結核性脳膜炎により43歳で死去した。亡くなった翌年1935年、直木の友人であった文藝春秋社長の菊池寛の発意により、純文学の「芥川龍之介賞」(通称:「芥川賞」)とともに、大衆文学の分野の新人に贈る賞として「直木三十五賞」(通称:「直木賞」)が創設された。
【南国忌】
南国忌SP盤の黒光り 後藤貴子
南国忌わが遠縁の仇役 興梠隆