
【春の季語=初春(2月)】片栗の花
カタクリ(片栗)は、ユリ科カタクリ属に属する多年草。古語では「堅香子(かたかご)」と呼ばれていたことから、季語として「かたかごの花」が用いられることもある。片栗は、山地の林内に群生し、紅紫の花を咲かせる。かつて、球根から片栗粉が作られていたが、そのほとんどが現在ではジャガイモから作られる澱粉によって作られている。

【片栗の花(上五)】
片栗の花食はせると便りあり 太田土男
かたくりの花ひとつづつ群れゐたり 山尾玉藻
片栗の花日を摑むまで反り返る 畔柳海村
片栗の花に屈むと踵浮く 黒岩徳将
【片栗の花(中七)】
うとうととしてかたくりの花ふえて 石田勝彦
【片栗の花(下五)】
僧ありて妻に恵まれ花片栗 金子兜太