【冬の季語】ボーナス

【冬の季語=仲冬(12月)】ボーナス

年末に出される特別な給料のこと。

多くの場合、夏と冬の二回に出るが、季語としては冬に分類されることが多い。いわゆる「年末賞与」である。

古くは江戸時代に商人がお盆と年末に奉公人に配った「仕着」(夏は氷代、冬は餅代とも)が由来といわれている。賞与としての最古の記録は1876年(明治9年)の三菱商会の例である(江戸時代に、近江商人の西川家が、賞与を年に2回与えていたという記録もあるらしい)。

夏のボーナスを詠んだ句としては、

山を見る夏のボーナスふところに 岸本尚毅

などがある。


【ボーナス(上五)】
ボーナスの少し脹れしかのごとく 高浜虚子
懐にボーナスありて談笑す 日野草城
ボーナスやビルを零れて人帰る 辻田克巳
ボーナスを自分に出してみて淋し 伊藤伊那男

【ボーナス(中七)】
誘はれて初ボーナスの娘と街ヘ 山田弘子

【ボーナス(下五)】
ユダの鬚逆剃り寒くボーナス期 原裕

【その他の季語と】
山を見る夏のボーナスふところに 岸本尚毅


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