【冬の季語=三冬(11-1月)】大根
大根は年中出荷されてはいるが、寒さから身を守るために糖分が増し、みずみずしく甘みが出てくる冬が旬。
「柚子味噌」などをかけ熱いうちに食べる「風呂吹」などもいい。
「大根の花」は晩春の季語。
【大根(上五)】
大根馬かなしき前歯見せにけり 川端茅舎
大根の畑に来れば風が吹き 今井杏太郎
大根に囲まれ警棒など要らぬ 佐怒賀正美
大根の根の下紐を解きにけり 照井 翠
大根も過去もいづれは透き通る 北大路翼
【大根(中七)】
死にたれば人来て大根煮きはじむ 下村槐太
その質問大根煮ながらは違反 青柳飛
【大根(下五)】
たらたらと日が真赤ぞよ大根引 川端茅舎
快晴やわつさやつさと大根畑 宮本佳世乃