【夏の季語】花水木

【夏の季語=初夏(5月)】花水木

ハナミズキは、アメリカ原産の小高木。歴史的仮名遣いは「はなみづき」。

4月から5月にかけて、日本中の公園や街路樹・庭先などで赤や白、ピンク色の愛らしい花をつける。ここでは「初夏」に分類したが、歳時記によっては「晩春」の季語とするものもある(「きごさい」など)。

ハナミズキが日本に移植されたのは、1915年(大正4年)のこと。当時東京市長の尾崎行雄がアメリカ・ワシントンD.C. に桜の苗3000本を送ったことに対するお礼として送られたものとされる。その時にはハナミズキの苗40本が東京市に送られ、日比谷公園や新宿御苑、小石川植物園など各地に植栽された。

「アメリカヤマボウシ」という別名をもつが、「山法師の花」よりは開花時期が早く、また花も丸みを帯びているのは、見分けることはむずかしくはない。 


【花水木(上五)】
花水木住めば覚える人の顔 小池康生

【花水木(中七)】

【花水木(下五)】
風に散り風過ぎて散り花水木 坂本たか子
マンションの昼の閑けさ花水木  鶴岡加苗

【ほかの季語と】

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