【夏の季語=三夏(5-7月)】白靴
夏用の白い靴のこと。
夏の日差しを受けて光を放つような眩しさがある。
【白靴(上五)】
白靴の中なる金の文字が見ゆ 波多野爽波
白靴の埃停年前方より来 文挟夫佐恵
白靴をあくまで白く北国へ 山田弘子
白靴のなんとなくまだ身にそはず 稲畑汀子
白靴や激流をよくみるために 大木あまり
白靴に砂を詰めるといふ遊び 小林苑を
白靴やみなみみなみと水流れ 大塚凱
【白靴(中七)】
山駕籠に乗る白靴の脱がれけり 野村喜舟
やや尖る白靴妻はヴァチカンヘ 林翔
光緒年間諸葛菜と白靴といつぱい 阿部完市
悪を持つべし白靴の汚れほど 沼田真知栖
経験の多さうな白靴だこと 櫂未知子
鎧戸の影白靴を放り出す 内村恭子
海を見に行く白靴のおろしたて 村上鞆彦
【白靴(下五)】
ウエディングドレスのための白靴買ふ 杉田菜穂
【ほかの季語と】