妻の遺品ならざるはなし春星も 右城暮石 …
行く春や鳥啼き魚の目は泪 芭蕉 芭蕉『奥…
復興の遅れの更地春疾風 菊田島椿 菊田島…
雛納めせし日人形持ち歩く 千原草之(ちは…
隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸…
雛飾りつゝふと命惜しきかな 星野立子 今…
引越の最後に子猫仕舞ひけり 未来羽 人間…
軋みつつ花束となるチューリップ 津川絵理…
春雷や刻来り去り遠ざかり 星野立子 どう…
花ミモザ帽子を買ふと言ひ出しぬ 星野麥丘…
九頭龍へ窓開け雛の塵払ふ 森田愛子 月末…
幻影の春泥に投げ出されし靴 星野立子(『…