灯
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啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄館【季語=浅利(春)】
啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ磯貝碧蹄館(『道化』)浅蜊は、春の季語である。桜貝が海辺を染める頃より採られ始める。母方の実家が茨城県の大洗近くであったため、ゴールデンウイークには潮干狩に出掛けた。ま…
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凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎【季語=凍る(冬)】
凍る夜の大姿見は灯を映す一力五郎私に影響を与えた「駒草」の…
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雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】
雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな村上鬼城いきなりだがこの場をお…
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灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】
灯を消せば部屋無辺なり夜の雪小川軽舟(「俳句四季」2019年1月号)…
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オルゴールめく牧舎にも聖夜の灯 鷹羽狩行【季語=聖夜(冬)】
オルゴールめく牧舎にも聖夜の灯)鷹羽狩行父の影響を受けてギ…
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枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ 鷹羽狩行【季語=枯野(冬)】
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牡蠣舟やレストーランの灯をかぶり 大岡龍男【季語=牡蠣舟(冬)】
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ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太
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月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女【季語=月(秋)】
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蜆汁神保町の灯が好きで 山崎祐子【季語=蜆汁(春)】
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木の根明く仔牛らに灯のひとつづつ 陽美保子【季語=木の根明く(春)】