【夏の季語=晩夏(7月)】夜光虫
海洋性のプランクトン。大発生すると夜に光り輝いて見える事からこの名(ラテン語で noctis ‘夜’+lucens ‘光る’)が付いたが、昼には赤潮として姿を見せる。
【夜光虫(上五)】
夜光虫船腹より吐く水に湧く 篠原梵
夜光虫掬ひたる手を浄めずとも 篠田悌二郎
夜光虫乳房ふくらむ頃に見し 対馬康子
夜光虫恋には恋のあかし欲し 仙田洋子
【夜光虫(中七)】
【夜光虫(下五)】
船は今対馬にそひぬ夜光虫 高濱虚子
浪騒ぐ礁の見ゆれ夜光虫 水原秋桜子
廃船に波のつぶやき夜光虫 遠藤若狭男
筆先の紫紺の果ての夜光虫 有瀬こうこ
【ほかの季語と】