【夏の季語=三夏(5月-7月)】Tシャツ
T字のシャツのこと。
基本的にはコットン100%(真夏でも快適に過ごせる)だが、麻製のものもあり、最近はポリエステルやポリウレタンなど化学繊維のものも増えている。
もともとはアメリカ軍兵士の肌着に由来するが、1930年代に各大学が体育で使用する運動着として校章などに入ったプリントTシャツを制作。キャンパスTシャツは今でも売られている。また、安価で大量生産が可能なことから、当時は映画の宣伝用や選挙用などにも使われることになった。
1960年代になると、ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』の影響もあり、Tシャツは若い世代を中心に「反抗」を象徴する着こなしとして定着していく。
また、60年代の「ヒッピー文化」代表格とされる、アメリカの「グレイトフルデッド」のファンたち(「デッドヘッズ」と呼ばれる)が、バンド名やバンドの象徴であるドクロと薔薇が書かれたロゴなどがプリントされたTシャツを販売したことで、バンドTシャツも世界的に普及していった。
日本では、高度経済成長を経て1970年代頃からプリントTシャツが普及。現在では「反抗」や「ロック」という文脈からは大きく離れ、さまざまなデザインを楽しむことができる安価な服として、一般化している。
【Tシャツ(上五)】
Tシャツの干し方愛の終わらせ方 神野紗希
君のTシャツPARISのAがエッフェル塔 神野紗希
【Tシャツ(中七)】
撃てるなら撃てとTシャツ干されたる 塩見恵介
【Tシャツ(下五)】