【冬の季語】氷柱

【冬の季語=晩冬(1月)】氷柱

氷柱(つらら)は、建物の軒下や岩場などから棒状に伸びた氷のこと。

一旦融けなければならないため、長い氷柱となるためにはただ極寒なだけでなく、寒暖がある程度繰り返される必要がある。


【氷柱(上五)】
氷柱折るとき星々の声のあり 松尾隆信
大氷柱折りドンペリを冷やしをり 木暮陶句郎

【氷柱(中七)】
大空に根を張るつららだと思へ 櫂未知子
けふ眠るところ氷柱のあるところ 藤本夕衣

【氷柱(下五)】
世の中を遊び心や氷柱折る 高浜虚子
女番長よき妻となり軒氷柱 大木あまり
空の青ひとすぢとほる氷柱かな 長谷川櫂
青空の雫集めて氷柱かな 齋藤朝比古
天竺はとほしとうなだるる氷柱 家藤正人
真白なる傷閉じ込めて氷柱かな 野名紅里


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