【新年の季語】初御空

新年の季語(1月)】初御空

「元日」の大空のこと。ほかに「初空」とも言うが、音数の都合以上に「初空」よりも畏まった感じがする。

初出は「俳諧・俳諧四季部類」(1780)と用例は古い。


【初御空(上五)】
初御空はや飛び習ふ伝書鳩 中村草田男
初御空水辺に近きさざれ巌 赤尾兜子
初御空ひかりにすはれゆく小鳥 吉弘恭子

【初御空(中七)】

【初御空(下五)】
傷一つ翳一つなき初御空 高浜虚子
いづくともなき合掌や初御空 中村汀女
紺青を塗りもあまさず初御空 轡田進
こぼすものありしと仰ぐ初御空 稲畑汀子
駅通りまつすぐに来よ初御空 松田ひろむ
ガウデイの教会の突く初御空 辰巳陽子


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