冬の季語

【冬の季語】雪折

【冬の季語=晩冬(1月)】雪折

降り積もる「」の重さで、木々の幹や枝が折れてしまうこと。あるいは、折れた木のこと。

歴史的仮名遣いだと「ゆきをれ」。「雪折れ」と「れ」を送ることもある。

雪折を防ぐために縄や針金を使って補強することが「雪吊」である。


【雪折(上五)】
雪折の竹かぶさりぬ滑川 高浜虚子
雪折のとゞまりがたき谺かな 阿波野青畝
雪折の竹狼藉を極めたり 下村梅子
雪折の日を経て埃くさきかな 波多野爽波
雪折れの松の折れ口匂ひたつ 福田甲子雄
雪折れの枝にからみてさるをがせ 園嵜秀吉
雪折れの隣の枝をはね返す 津志田武
雪折の杉少年の匂ひせり 神沢英雄
雪折れの森囚人達の蝶結び 仁平勝
雪折や葉裏みせたる黐の枝 岸本尚毅
雪折を振り返ることしかできず 瀬間陽子

【雪折(中七)】
たが影もなく雪折の音したり 鬼頭桐葉
帰るさも嗅ぐ雪折れの木の折れ口 池田澄子

【雪折(下五)】

【ほかの季語と】
雪折の松に鴨ゐる御陵かな 大橋櫻坡子
雪折のふふめる梅の一枝かな 石川桂郎
雪折の桜を活けて牧ぐらし 太田土男
雪折の笹踏んでゆく山女釣  広渡敬雄


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