【冬の季語=三冬(11〜1月)】今川焼
小麦粉、卵、砂糖を練って作った生地で餡を包み、丸い型に入れて焼き上げた和菓子。
江戸時代の安永年間(1772年~1780年)に神田の今川橋付近で売り出されていたお菓子が由来とされるが、明治時代は庶民のおやつとして大流行した。背景としては、20世紀初頭の不景気と天候不順と原価率の低さなどがあったようである。
地域によっては、大判焼きや回転焼きと呼ぶところもある。
【今川焼(上五)】
今川焼あたたかし乳房は二つ 飯田龍太
【今川焼(中七)】
古本の化けて今川焼愛し 清水崑
【今川焼(下五)】
【ほかの季語と】
落葉掃了へて今川焼買ひに 川端茅舎