【春の季語】獺魚を祭る

【春の季語=初春(2月)】獺魚を祭る

中国古代の天文学による七十二候のひとつ「獺祭魚(だっさいぎょ)」に由来する季語。

出典は、礼記月令孟春の条の「東風凍を解き、蟄虫は始めて振く。魚冰に上り、獺魚を祭り、鴻雁来る」。

現在の太陽暦でいうと、2月19日から23日の頃に当たる。「雨水」の第一候。

季語としては「獺の祭(をそのまつり)」「獺祭(をそまつり)」と短くして使うことのほうが多い。


【獺魚を祭る(上五)】
獺魚を祭るに原酒届きけり 松崎鉄之介
獺魚を祭るわが家に国旗なし 内田美紗
獺魚を祭る幽邃つづきけり 太田蘆青
獺はしたたりながら祭りけむ 本井英

【獺魚を祭る(中七)】
こんな日は獺魚を祭るてふ 稲畑廣太郎
天気雨かはうそうををまつりけり 小川軽舟

【獺魚を祭る(下五)】


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



関連記事