【夏の季語=三夏(5月〜7月)】夏風邪
クーラーによる寝冷えや、冷たい水の飲み過ぎで胃腸を痛めたりするなど、暑い夏だからこそ、体調不良となることも多い。
下五で用いるときには、「夏の風邪」と音数を整えることが多い。
単なる「風邪」は、冬の季語。
【夏風邪(上五)】
夏風邪はなかなか老に重かりき 高濱虚子
夏風邪や手足遠くにあるごとく 須藤徹
夏風邪の母にほほづき買ひにけり 角川春樹
夏風邪の人のいささか好色に 岸本尚毅
【夏風邪(中七)】
うたゝねに夏風邪ひいて今日もあり 小澤碧童
ひと悼む夏風邪の身を起しけり 細川加賀
屑籠がからで夏風邪なおらない 池田澄子
怪獣のなかより夏風邪の男 大石雄鬼
【夏風邪(下五)】