【夏の季語】百日紅

【夏の季語=晩夏(7月)】百日紅

さるすべり。幹や枝がつるつるなので、その名がある。

漢字のとおり、開花期が長期間であり、秋になってもしばらくは赤、または白の小さな花を咲かせ続けている。


【百日紅(上五)】
百日紅ごくごく水を呑むばかり 石田波郷
さるすべり美しかりし与謝郡 森澄雄
百日紅樹下百日を掃きとほす 伊藤伊那男
百日紅女に運転してもらふ  北大路翼
百日紅やはり稼がねばと思ふ 西川火尖

【百日紅(中七)】
正面に白さるすべり曲れば人 金子兜太
みづからに百日紅の日々を課す 藤井あかり

【百日紅(下五)】
鶴亀の菓子の木型や百日紅 澤好摩

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