季語・歳時記

【春の季語】二月尽

【春の季語=初春(2月)】二月尽

二月」が終わることを指す言葉。

二月は短い。また、閏年には29日となり、暦の調整となる月でもある。

現在の暦の元祖がつくられた古代ローマでは、春のはじまりである「3月1日」が1年のはじまりであった。そのため、1年の終わりの月である現在の2月が、いわば帳尻合わせの月となった。

新暦の二月の終わりごろには「春一番」が吹き、「凍てもゆるんで」くる。


【二月尽(上五)】
二月尽雨なまなまと幹くだる 石原舟月

【二月尽(中七)】

【二月尽(下五)】
倒木にみな触れてゆく二月尽 黒澤さや




【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【冬の季語】冬至
  2. 【夏の季語】蟻地獄/あとずさり 擂鉢虫
  3. 【秋の季語】狗尾草/ゑのこ草 ゑのころ 猫じやらし
  4. 【春の季語】初花
  5. 【新年の季語】松七日
  6. 【冬の季語】着ぶくれ
  7. 【秋の季語】八月
  8. 【春の季語】菜の花

おすすめ記事

  1. 「野崎海芋のたべる歳時記」和風ロールキャベツ
  2. 数へ日の残り日二日のみとなる 右城暮石【季語=数へ日(冬)】
  3. 初夢にドームがありぬあとは忘れ 加倉井秋を【季語=初夢(新年)】
  4. つゆくさをちりばめここにねむりなさい 冬野虹【季語=露草 (秋)】
  5. かき冰青白赤や混ぜれば黎 堀田季何【季語=かき氷(夏)】
  6. 神保町に銀漢亭があったころ【第75回】近江文代
  7. 神保町に銀漢亭があったころ【第112回】伊達浩之
  8. 【冬の季語】寒木
  9. 葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷【季語=葛の花(秋)】
  10. 薔薇の芽や温めておくティーカップ 大西朋【季語=薔薇の芽(春)】

Pickup記事

  1. 雪が来るうさぎの耳とうさぎの目 青柳志解樹【季語=雪(冬)】
  2. 父の日の父に甘えに来たらしき 後藤比奈夫【季語=父の日(夏)】
  3. 唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】 
  4. 十二月うしろの正面山の神 成田千空【季語=十二月(冬)】
  5. 昼顔の見えるひるすぎぽるとがる 加藤郁乎【季語=昼顔(夏)】
  6. COVID-19十一月の黒いくれよん 瀬戸正洋【冬の季語=十一月(冬)】
  7. わが腕は翼風花抱き受け 世古諏訪【季語=風花(冬)】
  8. 取り除く土の山なす朧かな 駒木根淳子【季語=朧(春)】
  9. 夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ 桑原三郎【季語=蒲団(冬)】
  10. 青葉冷え出土の壺が山雨呼ぶ 河野南畦【季語=青葉冷(夏)】
PAGE TOP