【夏の季語】沢蟹

【夏の季語=三夏(5-7月)】沢蟹

本州、四国、九州屋久島までの淡水に棲息している。

産卵期が夏であるため、気温が上がってくると活発な活動が見られるようになる。


【沢蟹(上五)】
沢蟹の両眼立てて沖ゆく艦 細川加賀
沢蟹の赤さを祖母の戦後とす 岩淵喜代子

【沢蟹(中七)】
一匹となりて沢蟹岩の上 石寒太
水に入りたる沢蟹の水の色 湯浅桃邑
年年歳歳沢蟹すばしこくなりぬ 山根真矢

【沢蟹(下五)】

【ほかの季語と】
沢蟹に花ひとひらの花衣 矢島渚男
沢蟹の死んでゐたりし春氷 茨木和生
母は沢蟹冬夕焼の音となり 高野ムツオ
沢蟹の大小しづむ秋の水 中田剛
沢蟹の飯つぶ喰める桜かな 小川軽舟



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