【夏の季語=三夏(5-7月)】日焼
紫外線を皮膚に浴びることにより、炎症を起こす急性症状または、色素が沈着すること。「日焼け」とかなを送ることもある。
日焼の対策としては「日焼け止め」を塗ったり散布したりする。あるいは、「日傘」や「夏帽子」などで直接日光が皮膚にあたらないようにする。
「雪」の照り返しなどで発生した日焼けは「雪焼」と呼ばれ、冬の季語となる。
【日焼(上五)】
海の日焼山の日焼とここにつどふ 山口青邨
日焼して来て病人を励せる 後藤比奈夫
日焼の子すでに師ありてバッハ弾く 望月周
【日焼(中七)】
遠き日の火傷の痕も日焼せり 林翔
吾ながら卑しき日焼手首かな 飯島晴子
子の目鼻日焼の中にありにけり 川嶋一美
きらきらと日焼の雨を帰りけり 安里琉太
【日焼(下五)】
船腹の白蛸売りに日焼の皺 飯田龍太
四五冊の本抱へゆく日焼の子 潮見悠
【ほかの季語と】
業平忌少女日焼けて参じたり 津田清子
臍が源泉百日汗せむ日焼けせむ 磯貝碧蹄館(わが職は郵便配達なり、の前書あり)