「草樹」
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あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代子【季語=あきざくら(秋)】
あきざくら咽喉に穴あく情死かな宇多喜代子(『りらの木』) 映画でもドラマでも自刃する時は、喉に短剣を突き立てるシーンが印象に残る。喉に思いっきり刃物を刺しても骨に当たるので、その横を流れる頸動脈を切…
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姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ 宇多喜代子【季語=夏木(夏)】
姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ宇多喜代子(『夏の日』) 姦通と…
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麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
麦よ死は黄一色と思いこむ宇多喜代子「麦よ」という措辞からは…