1921年生まれ
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十二月うしろの正面山の神 成田千空【季語=十二月(冬)】
十二月うしろの正面山の神成田千空 草田男に愛妻俳句がごまんとあるように、千空も多くの愛妻俳句を詠んでいる。千空にとってその深い恩愛の対象として、市子夫人という存在は至極大きく、それは、「炎天の空へ吾…
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寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空【季語=寒夕焼(冬)】
寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は成田千空 第四句集『白光』によ…
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雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空【季語=紅梅(春)】
雀来て紅梅はまだこどもの木成田千空 平成10年(1998・…
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白鳥の花の身又の日はありや 成田千空【季語=白鳥(冬)】
白鳥の花の身又の日はありや成田千空 千空の萬緑賞受賞後、中…
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主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空【季語=寒い(冬)】
主よ人は木の髄を切る寒い朝成田千空『萬緑』創刊から7年後の…
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仰向けに冬川流れ無一文 成田千空【季語=冬川(冬)】
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綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空【季語=綿虫(冬)】
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静臥ただ落葉降りつぐ音ばかり 成田千空【季語=落葉(冬)】
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夏場所や新弟子ひとりハワイより 大島民郎【季語=夏場所(夏)】
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丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
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十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】
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螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=蛍(夏)】