【秋の季語=三秋(8月-10月)】秋の海
暑さも和らいでからの海。
澄みきった高い秋空の下に広がる海に静けさを感じることもあれば、しけて波が高くなることもある。
【秋の海(上五)】
秋の海目瞑りて染まりゆくを待つ 小池文子
秋の海町の画家来て塗りつぶす 森田透石
【秋の海(中七)】
干魚の一連秋の海へ来し 阿部みどり女
【秋の海(下五)】
何処かに水葬犬が嗅ぎ寄る秋の海 三橋敏雄
ここも又好きな景色に秋の海 稲畑汀子
旅の荷は文庫一冊秋の海 望月とし江
馬たちは問題がない秋の海 上田信治
【その他の季語と】
けさ秋の一帆生みぬ中の海 原石鼎