
【秋の季語=晩秋(10月)】濁り酒
にごりざけは、日本酒の一種。
「どぶろく」=「濁酒(だくしゅ)」は、濾過して滓などを除去した透明な「清酒」の対義語で、濁った酒のことを指す。漉す工程を経ていないので、「もろみ」を楽しむことができ、栄養価としても、もろみの栄養をそのままに、米の持つアミノ酸やビタミンB群、糖も摂取できることから、古くから伝統的なお酒として親しまれてきた。かつては、岐阜県の白川郷が有名だったが、今では北は北海道、南は宮崎県まで、日本の幅広い地域で特区の認定を受け生産されている。
しかし「濁り酒」は「どぶろく」と違ってあらごしをするため、酒税法上は「清酒」に分類される。漉し方によって、「うすにごり」や「おりがらみ」などのネーミングが施されるが、蔵によって感じはだいぶ異なる。
ただし、季語としては「濁り酒」という言葉で「どぶろく」を示していることもある。

【濁り酒(上五)】
【濁り酒(中七)】
【濁り酒(下五)】
藁の栓してみちのくの濁酒 山口青邨
雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子