
【夏の季語=三夏(5-7月)】天使魚
「エンゼルフィッシュ」を日本語にしたもの。「熱帯魚」の一種であることから、夏の季語とされる。
エンゼルフィッシュは、南アメリカ・アマゾン川水系原産の淡水魚であり、観賞用熱帯魚の代名詞の一つでもある。
「てんしぎょ」と4音で読むのが筋ではあるが、「てんしうお」と5音で読ませることもあるが、いずれにしても俳句特有の読み方である。

◆週刊俳句〔今週号の表紙〕第692号 天使魚(西原天気)
「エンゼルフィッシュを「天使魚(てんしうお)」と直訳風に呼ぶのは、俳句独特・俳句に限ってのことだと思っている。5音だしね。元の7音よりも使い勝手がいい。熱帯魚屋さんで「天使魚」と言って通じるのだろうか?(調べていない)。ちなみに、広辞苑・第三版に「天使魚」の記載はない。」
【天使魚(上五)】
天使魚もいさかひすなりさびしくて 水原秋桜子
天使魚と教へられ他は忘じたり 伊藤白潮
天使魚の愛うらおもてそして裏 中原道夫
天使魚の襞の奥まで照らされて 松野苑子
【天使魚(中七)】
蕪村ならどうする天使魚(エンゼルフィッシュ)を 星野麥丘人
【天使魚(下五)】
【ほかの季語と】
天使魚の霓裳むらさき五月来ぬ 山口青邨
詩の刻や冬の天使魚乱れをり 草間時彦