
【冬の季語=晩冬(1月)】三寒四温
冬の終わりごろ、寒い日々と、暖かさが数日続いて春に向かっていくこと。またその日々をいう。この言葉は、1918年から使用された『尋常小学国語読本』に登場する「京城の友から」という一節にあらわれ、人口に膾炙することになった。いわば、韓国併合(1910年)後のコロニアルな状況を反映する語彙であり、実際にこのような(シベリア高気圧の変動による)天候が日本国内ではそれほど明確に現れるわけではない。現在でも、韓国では「삼한사온 サマンサオン」は一般的な言葉である。

【三寒/四温を分けるパターン】
三寒や四温や本を買ひ溜めて 安住敦
三寒の木にひつかかる四温かな 松澤昭
三寒の四温の香爐文箱かな 岡井省二
三寒の四温の空にゐる雀 今井杏太郎
三寒のきづな四温のえにしかな 鷹羽狩行
三寒のなくて四温の十姉妹 鷹羽狩行
【三寒四温(上五)】
三寒四温声荒らぐることもなし 安住敦
【三寒四温(中七)】
【三寒四温(下五)】
吊玉葱芽吹く三寒四温かな 山田みづえ