【夏の季語】ダリア(ダリヤ)

【夏の季語=晩夏(7月)】ダリア(ダリヤ)

英語のスペルは「Dahlia」。幕末に、オランダより長崎出島を経由して江戸巣鴨に導入されたと言われる花で、当時は「天竺牡丹」と呼ばれていた。明治時代を迎える頃には呼び名が「ダリヤ」となり、現在は「ダリア」が一般的。南米原産のキク科の球根多年草で、さまざまな園芸種がある。


【ダリア(ダリヤ)(上五)】
ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく 鍵和田秞子

【ダリア(ダリヤ)(中七)】
独りの刻欲しくダリヤを剪りに出づ 加倉井秋を
南浦和のダリアを仮のあはれとす 攝津幸彦
押入れのダリヤの国もばれにけり 攝津幸彦
脳味噌にある空海とダリヤかな 攝津幸彦
詩に飽きてダリアは雨に打たれてる 松本恭子

【ダリア(ダリヤ)(下五)】
猿田彦さまに供へしダリアかな 夏井いつき
銃殺の壁に捨てあるダリアかな 仙田洋子

【その他の季語と】
稲妻のいなづま形がダリアの上 齋藤愼爾



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