【夏の季語=三夏(5ー7月)】舟遊(船遊)
ふなあそび。主として「納涼」のため、海や川に船を出して遊ぶこと。
江戸時代、夏になると隅田川などに屋形船を出して、涼をとることが流行した。「納涼船」とも。
船のことは、「涼舟」ともいう。
【舟遊(上五)】
舟遊の下りつくせし早瀬かな 前田普羅
舟遊びともなく矢切渡りきる 上田五千石
舟遊真珠筏に櫂休め 山田弘子
船遊び波を越ゆるにこゑあげて 辻桃子
【舟遊(中七)】
【舟遊(下五)】
岸に釣る人の欠伸や舟遊 高浜虚子
みづうみへ倒れ木のあり舟遊び 大橋櫻坡子
今生がねむくなる湖舟遊び 百合山羽公
水に漬く大き一枝や舟遊 辻桃子
どこまでもこの世なりけり舟遊び 川崎雅子
【その他の季語と】
雛屏風船遊びの図なりしかな 加藤三七子